仮登記は、登記簿上に現れる「将来の権利」を示すサインである。本登記と効力が異なるため、登記簿を読むうえで見落とせない項目である。
仮登記とは
仮登記とは、将来行う本登記の順位を保全するために、あらかじめ行っておく予備的な登記である。所有権移転請求権の仮登記や、条件付き・期限付きの権利を保全する場合などに用いられる。仮登記には本登記のような第三者への対抗力はないが、後に本登記をすると、その順位は仮登記をした時点にさかのぼる(順位保全効)。
仕組み・背景
仮登記は、本登記に必要な書類が整わない場合や、権利の発生が将来の条件にかかる場合に、順位を確保する目的で利用される。仮登記がある不動産を取得しても、後に仮登記権利者が本登記を実行すると、仮登記の順位が優先される。そのため、仮登記の内容と背景を把握しないまま取引を進めると、後日権利を失うリスクがある。
実務での使われ方・調べ方
仮登記は登記簿の権利部(甲区・乙区)に記載される。調査では次の点に注意する。
- 仮登記の種類(所有権移転請求権仮登記など)を確認する
- 仮登記権利者と原因、日付を確認する
- 取引前に仮登記の抹消や本登記の見込みを確認する
関連用語
よくある質問
仮登記には対抗力がありますか
仮登記そのものには第三者に対する対抗力はない。ただし本登記をすると順位が仮登記の時点にさかのぼるため、実質的に順位を保全する効力がある。
仮登記がある物件は取引できますか
取引自体は可能だが、仮登記権利者が本登記を実行すると権利を失うおそれがある。仮登記の抹消や権利者の意向を事前に確認することが重要である。
R.E.DATAでの効率化
R.E.DATAは、登記情報を効率的に取得・整理し、仮登記を含む権利関係の確認を支援する。登記調査の手間を減らしたい場合は、調査・業務改善の機能を参照されたい。
WRITTEN BY
TRUSTART編集部
TRUSTART JOURNAL 編集部


