重要事項説明は、契約前に取引のリスクや条件を買主・借主へ伝える法的手続きである。説明すべき事項の範囲を理解することが、調査の網羅性につながる。
重要事項説明とは
重要事項説明とは、不動産の売買・賃貸借などの契約を締結する前に、宅地建物取引業者が、買主・借主に対して、対象物件や取引条件に関する重要な事項を説明することをいう。宅地建物取引業法に基づく義務であり、国家資格者である宅地建物取引士が、重要事項説明書(35条書面)を交付して説明を行う。買主・借主が取引のリスクや条件を理解したうえで契約できるようにすることを目的とする。
仕組み・背景
重要事項説明では、物件の権利関係(登記された権利)、法令上の制限(用途地域・各種規制)、インフラ(上下水道・電気・ガス)の状況、私道負担、接道状況、契約解除や手付金の取り扱いなど、取引判断に影響する事項を説明する。説明は契約締結前に行う必要があり、宅地建物取引士が記名し、取引士証を提示して対面または一定の要件を満たすオンライン(IT重説、不動産売買では2021年3月30日に本格運用開始、双方向通信可能なIT環境・事前の重要事項説明書送付・取引士証の画面提示等が要件)で実施する。説明を怠ると業法上の責任を問われる。
実務での使われ方・調べ方
重要事項説明は、調査結果の正確な反映が要点となる。着眼点は次のとおりである。
- 登記・法令制限・接道・インフラなどの調査を網羅する
- 越境・再建築不可など物件固有のリスクを記載する
- 契約条件(解除・手付・契約不適合責任)を明示する
関連用語
よくある質問
重要事項説明は誰が行いますか
国家資格者である宅地建物取引士が行う。重要事項説明書(35条書面)を交付し、取引士証を提示したうえで、契約締結前に説明する義務がある。
重要事項説明では何を説明しますか
物件の権利関係、法令上の制限、接道やインフラの状況、私道負担、契約解除や手付金の取り扱いなど、取引判断に影響する重要な事項を説明する。
R.E.DATAでの効率化
R.E.DATAは、登記・法令・地図データを効率的に収集・整理し、重要事項説明の前提となる調査を支援する。調査業務の効率を高めたい場合は、調査・業務改善の機能を参照されたい。
WRITTEN BY
TRUSTART編集部
TRUSTART JOURNAL 編集部


