極度額は、根抵当権の効力範囲を示す上限額である。継続的な融資取引の担保を理解するうえで、根抵当権とセットで押さえる必要がある概念である。
極度額とは
極度額とは、根抵当権によって担保される債権の上限額を指す。根抵当権は、一定の範囲に属する不特定の債権を、極度額を限度として担保する権利である。普通抵当権が特定の債権を担保するのに対し、根抵当権は反復・継続する取引から生じる債権をまとめて担保し、極度額の枠内であれば元本・利息・損害金を含めて優先弁済を受けられる。
仕組み・背景
根抵当権は、事業者と金融機関の継続的な融資取引などで利用される。取引のたびに抵当権を設定し直す手間を省き、極度額の範囲で繰り返し融資を担保できる点が特徴である。極度額は登記事項であり、実際の債権額が極度額を下回っていても、極度額までが担保枠として確保される。極度額の増額・減額は当事者の合意と登記によって行われる。普通抵当権では民法375条により優先弁済を受けられる利息・遅延損害金が満期となった最後の2年分に限定されるのに対し、根抵当権はこの制限を受けず、極度額の範囲内であれば元本・利息・遅延損害金のすべてが優先弁済の対象となる。極度額の制度的意義は、この担保枠の確実性にある。
実務での使われ方・調べ方
極度額は登記簿の乙区に記載される。実務では次の点に注意する。
- 極度額と被担保債権の範囲(取引の種類)を確認する
- 実際の債権残高と極度額の差を把握する
- 元本確定の有無により担保の性質が変わる点を確認する
関連用語
よくある質問
極度額と債権額は同じですか
異なる。極度額は担保される上限額であり、実際の債権残高が極度額を下回っていても、極度額までが担保枠として確保される。
極度額は変更できますか
当事者の合意と登記により増額・減額が可能である。極度額の変更は利害関係者の承諾を要する場合があるため、登記実務上の要件を確認する必要がある。
R.E.DATAでの効率化
R.E.DATAは、登記情報から担保設定の状況を効率的に把握できる。担保管理や与信判断の調査を効率化したい場合は、金融機関・担保管理向けの機能を参照されたい。
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TRUSTART編集部
TRUSTART JOURNAL 編集部


