元付業者は、不動産流通における物件情報の起点となる立場である。客付業者との役割分担を理解することが、取引構造や手数料関係の把握につながる。
元付業者とは
元付業者とは、売主(または貸主)から直接、売却・賃貸の媒介を依頼されている不動産会社を指す業界用語である。物件情報を最初に預かり、市場へ発信する立場にある。これに対し、買主・借主を見つけて取引に結びつける不動産会社を「客付業者」と呼ぶ。元付業者は物件情報の発信元として、不動産流通の起点に位置する。
仕組み・背景
不動産取引では、元付業者が売主から預かった物件情報を、レインズ(指定流通機構)や広告を通じて市場に流通させ、客付業者が買主側を担うのが一般的な構造である。元付業者と客付業者が異なる「片手取引(分かれ)」と、元付業者が売主・買主の双方を仲介する「両手取引」がある。媒介契約のうち、専属専任媒介は契約締結日の翌日から5営業日以内・専任媒介は7営業日以内にレインズ(指定流通機構)への登録が義務付けられている(宅建業法34条の2)。業務処理状況の報告も、専属専任は1週間に1回以上・専任は2週間に1回以上行う必要がある。どちらの立場かによって、受け取る仲介手数料や負う責任の範囲が変わる。
実務での使われ方・調べ方
取引では、自社がどの立場かを明確にすることが要点となる。着眼点は次のとおりである。
- 元付・客付のどちらの立場で関与するかを確認する
- 媒介契約の種類(専属専任・専任・一般)を確認する
- レインズ登録など物件流通の状況を確認する
関連用語
よくある質問
元付業者と客付業者の違いは何ですか
元付業者は売主から直接媒介を受ける物件情報の発信元、客付業者は買主・借主を見つける立場である。一つの取引で両者が異なる場合と、同一の場合がある。
元付になるメリットは何ですか
物件情報を起点で押さえられ、両手仲介につながる可能性がある点が挙げられる。一方で売主への責任や物件管理の負担も伴う。
R.E.DATAでの効率化
R.E.DATAは、所有者・登記情報を効率的に収集・整理し、元付獲得に向けたアプローチを支援する。仕入れ・営業の効率を高めたい場合は、不動産仕入れ・営業向けの機能を参照されたい。
WRITTEN BY
TRUSTART編集部
TRUSTART JOURNAL 編集部


