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底地(そこち)

底地とは、借地権が設定された土地の、所有者(地主)側の権利が及ぶ土地を指す。借地権と対をなし、地代収入を生むが利用や処分に制約があるため、評価や取引に専門的な知識を要する。

調査・業務改善
公開: 2026/04/03更新: 2026/09/18
· 4 min read
不動産会社向け#不動産調査#不動産評価
底地

底地は、借地権が設定された土地の地主側の権利である。借地権との関係を理解することが、評価・取引の難しさを読み解く鍵になる。

底地とは

底地とは、借地権(建物の所有を目的とする地上権または土地の賃借権。借地借家法第2条第1号)が設定された土地について、その土地の所有者(地主)が持つ権利、またはその土地そのものを指す。借地人が建物を所有して土地を利用する一方、地主は地代を受け取る。底地は地代収入を生むが、借地人がいるため地主自身による自由な利用や売却が制約される。借地権と底地は、一つの土地をめぐる相対する権利として対をなす。

仕組み・背景

底地の価値は、地代の水準、借地契約の内容、更新・建て替えの条件、借地権との関係などによって左右される。借地人がいる限り地主は土地を自由に使えないため、底地の市場価格は更地価格より低くなるのが一般的である。相続税・贈与税の財産評価でも、借地権の目的となっている宅地(貸宅地)は自用地としての価額から借地権割合に相当する価額を控除して評価する(出典:国税庁タックスアンサー No.4613「貸宅地の評価」)。底地と借地権を同一人が取得して「完全な所有権」に統合する、地主と借地人が権利を交換するなど、権利関係を整理する手法もある。評価・取引には専門的な知識が求められる。

実務での使われ方・調べ方

底地は、権利関係と契約内容の確認が要点となる。着眼点は次のとおりである。

  • 借地契約の内容(地代・期間・更新条件)を確認する
  • 借地権の種類(普通借地権か、借地借家法第22条〜第24条の定期借地権等か)を確認する
  • 底地と借地権の統合・交換の可能性を検討する

企業不動産としての底地 — 事業会社が土地だけを売る動き

底地は、地主と借地人という個人間の権利関係として語られることが多いが、近年は企業不動産(CRE)の見直しの手段としても使われている。事業会社が保有する土地を「底地」として売却し、建物は自社所有のまま事業を継続する取引である。売主は店舗や施設を使い続けながら土地を資金化でき、買主は地代収入を得る地主になる。

TRUSTARTが法人所有不動産の登記データで確認した事例では、この形の底地売却の多くで、同一の底地投資に特化した不動産会社が買主となっていた。売主はバイクショップチェーンが中心で、京都市、札幌市、埼玉県所沢市、広島市、名古屋市、相模原市、福岡市など全国各地で、業種を問わず底地の取得が進んでいる実態がうかがえる。既存の自社保有地の売却ではなく、前所有者から土地と建物がそれぞれ底地投資会社と運営会社に取得される新規開発型の例(名古屋市中区のホテル)や、地場デベロッパーが長年更地だった土地にスーパーマーケットの出店を企画・誘致したうえで、新聞社に底地を売却したと見られる例(大阪府豊中市。建物はスーパーマーケットチェーンが自ら建設・所有)も見られた(出典:TRUSTART「不動産ビッグデータ分析レポート第19回 不動産オーナーデータから見える企業不動産の動き」)。他の業種・手法を含めた売却の動きは登記データで見る企業不動産(CRE)の売却トレンド2026で整理している。

底地を扱う実務では、地主が個人か法人か、借地人が事業会社か、買主が底地投資を専門とする法人かによって、地代水準や契約条件の見方が変わる。法人が売主・買主となる底地取引は登記で確認できるため、どの法人がどの地域で底地を取得しているかを登記データから追うことは、提案先の把握にも使える。

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よくある質問

底地と借地権の違いは何ですか

底地は土地の所有者(地主)側の権利、借地権は土地を借りて建物を所有する側の権利である。一つの土地をめぐる相対する権利として対をなす。

底地の価格はなぜ更地より低いのですか

借地人がいるため地主が土地を自由に利用・売却できず、収益や処分に制約があるためである。底地と借地権が統合されると、制約が解消され価値が高まりやすい。

R.E.DATAでの効率化

R.E.DATAは、登記・権利・取引データを効率的に収集・整理し、底地の権利関係の把握を支援する。複雑な権利関係の調査を効率化したい場合は、調査・業務改善の機能を参照されたい。

TRUSTART編集部

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